Ubuntu16のリモートデスクトップクライアントであるRemmina(バージョン1.1.2)からUltraVNC(バージョン1.2.1.6)を走らせたWindows10 Homeに接続したかったが、接続するとすぐにRemminaのViewerウィンドウが閉じてしまい操作することができない。
調べてみると、UltraVNCの公式フォーラムで以下のように「最高画質を選べ」という内容が見つかる。
Re: Remmina cannot connect to computer since V1.2.0.9
Postby sergeyboev » 2016-03-15 18:44
In Remmna VNC select Best Quality.
UltraVNC • View topic - Remmina cannot connect to computer since V1.2.0.9
「高度な設定」タブの「品質」を「最高」に設定したところあっさりと接続できた。さらに別の設定についても選んでみるとデフォルト設定の「256色」以外ならどれでも問題なく接続でき、256色を指定した場合のみ不具合が再現した。
なお、RemminaにはUltraVNC用のプラグインが存在するが、これの導入は必要なくプロトコルには通常通り「VNC」を選択すればよい。
付記
- synergyは併用しない
synergyを稼働させていると、リモートデスクトップクライアント側のリモートデスクトップビューア内から操作のフォーカスを外せなくなり、リモートデスクトップサーバ側のOSを終了させないとリモートデスクトップクライアント側に操作を戻せなくなるので注意。
リモートデスクトップとsynergyを併用するような用途はないが、リモートデスクトップ運用にする前にsynergyで使用していた際は注意。
関連サイト
ネットワーク経由でWindows 10を操作する(VNC編) PCまなぶ
スクリーンショット付きで至れり尽せりの解説。ただし2018/1現在のWindows10とは若干設定項目の場所が変化しているようなので適宜読み替える。
【Ubuntu】UbuntuからWindowsをリモートデスクトップで操作する - Milkのメモ帳
Remmina設定の説明あり。こちらの説明で用いられているWindows10はWindows10 Proであるため、OS標準のリモートデスクトップサービスを利用しておりプロトコルにRDPを選択しているが、一般的なWindows10 Homeにはリモートデスクトップサービスが標準で付いてこないためUltraVNCのようなリモートデスクトップサービスを後から導入する必要がある。UltraVNCではプロトコルに「VNC」を選択する。
Remmina Plugin UltraVNC | Introduction
Remmina Plugin UltraVNCの公式サイト。プロトコルに「ULTRAVNC」が追加される。当初こちらを導入してみたがうまくいかず、試行錯誤(Remmina 1.1のcmakeオプションを指定したり別のバージョンのプラグインを持ってきたりビルダーのバージョンを変えたりと)してみたがすぐにビューアウィンドウが閉じてしまう状態は変わらなかった。結局Remmina(バージョン1.1.2)ではプラグイン無しでUltraVNC(バージョン1.2.1.6)に接続することが可能だった。